命の恩人との叶わなかった恋。来世で一緒になろうと泣きながら約束した。

私には、大好きな人がいた。

19のころ。元カレの酷いデートDVに耐え続けて、「もう死んじゃってもいいかなー」

なんて思うくらいに追い詰められてた時、バイト先の常連さんが私を心配してくれた。

「どうした?なんかあった?」

「え?」

「目が死んでる。いつも楽しそうなふりしてるけど、辛そう。」

気だるげだけど優しい声をしたその人になら、誰にも言えなかったことを話せるかもしれない、と思って

思い切って全てを打ち明けた。長袖を着ていないと隠せない腕のあざも見せた。

そこからは早かった。その人が気が付いたら全てを終わらせてくれた。

告白されて、すぐにOKした。

新しい引っ越し先は、彼の家だった。

毎日が楽しくて幸せだったけど、1年たったころ、ある日突然終わりを迎えた。

私のことを心配した両親が、強引に見合いを進めたのだ。

逆らうことはできなかった。彼の話もしたけど、

「稼ぎが違う」「学歴が悪い」と相手にされなかった。

泣きながら、彼に事情を話した。

彼は、寂しそうに「ごめんね」と言った。引きとめてはくれなかった。

家を出る前日の夜に、彼からプレゼントをもらった。

指輪だ。でもそれは、薬指ではなくて小指にぴったりの、ピンキーリング。

「これから君がもっと幸せになれますように」

「薬指の指輪は、来世で一緒になったらね」

今思うと恥ずかしい言葉だけど、当時の私には胸がえぐられそうなほど悲しくて、寂しくて。

その日は一晩中泣き続けて、彼の腕の中で眠った。

次の朝は、彼が寝ている間に出て行った。

もらった指輪は、今でも私の小指で輝いている。
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